高気圧酸素ルームとは
通常の大気圧は1気圧、酸素濃度は約21%ですが、酸素ルームでは普通に呼吸するよりもからだへの酸素供給度を上げることにより健康増進を図ります。
呼吸によって取り込まれた酸素は、赤血球中のヘモグロビンと結合して抹消組織まで運ばれます。これを「結合型酸素」といいます。 しかし、この結合型酸素はヘモグロビンの量よりは多くは運べず、取り込まれる酸素量に限界があります。また毛細血管は結合型酸素より細いので、血管の汚れなどの体内環境要素とあいまって血流が悪くなりがちです。
酸素には結合型酸素のほかに血液や体液に分子のまま溶け込んで運ばれる「溶解型酸素」があります。毛細血管よりも小さく通りやすいサイズなのですが、その量はほんのわずかです。この「溶解型酸素」は例えるなら、サイダーやコーラなどの炭酸飲料のように液体に酸素分子が溶け込んだようなものですが、「液体に溶解する気体の量は気圧に比例して増える」(=ヘンリーの法則)ため、環境気圧を高めることで血液中に溶解する酸素量を増加させることができます。
酸素吸入だけでは体に摂り込むことが不可能な酸素量を酸素ルーム内の気圧上昇によって溶解型酸素を増やすことができるのです。
高気圧酸素ルームは『気圧をあげて溶解型酸素を増やす』ことで酸素供給度をあげる仕組みといえます。
呼吸によって取り込まれた酸素は、赤血球中のヘモグロビンと結合して抹消組織まで運ばれます。これを「結合型酸素」といいます。 しかし、この結合型酸素はヘモグロビンの量よりは多くは運べず、取り込まれる酸素量に限界があります。また毛細血管は結合型酸素より細いので、血管の汚れなどの体内環境要素とあいまって血流が悪くなりがちです。
酸素には結合型酸素のほかに血液や体液に分子のまま溶け込んで運ばれる「溶解型酸素」があります。毛細血管よりも小さく通りやすいサイズなのですが、その量はほんのわずかです。この「溶解型酸素」は例えるなら、サイダーやコーラなどの炭酸飲料のように液体に酸素分子が溶け込んだようなものですが、「液体に溶解する気体の量は気圧に比例して増える」(=ヘンリーの法則)ため、環境気圧を高めることで血液中に溶解する酸素量を増加させることができます。
酸素吸入だけでは体に摂り込むことが不可能な酸素量を酸素ルーム内の気圧上昇によって溶解型酸素を増やすことができるのです。
高気圧酸素ルームは『気圧をあげて溶解型酸素を増やす』ことで酸素供給度をあげる仕組みといえます。
どんな効果が期待されるの?
では高気圧酸素ルームを利用することでどんな効果が期待されるのかみていきましょう。
疲労回復
同じ強度の運動を負荷した場合、高酸素分圧環境下では、血中、筋中乳酸濃度が減少し、筋グリコーゲン消費も抑制される事が実証されています。
酸素が不足するとミトコンドリア内のクエン酸回路に疲労物質である乳酸が溜まり動けなくなりますが、酸素供給が充分あれば、逆に乳酸を燃焼させてエネルギーに変えることで疲労が回復すると考えられます。
すなわち、酸素ルームで乳酸を燃焼、疲労を回復させることが可能となります。
酸素が不足するとミトコンドリア内のクエン酸回路に疲労物質である乳酸が溜まり動けなくなりますが、酸素供給が充分あれば、逆に乳酸を燃焼させてエネルギーに変えることで疲労が回復すると考えられます。
すなわち、酸素ルームで乳酸を燃焼、疲労を回復させることが可能となります。
集中力、やる気UP
脳だけで20~25%の酸素を消費します。脳細胞の神経伝達にはそれだけのATPが必要になります。ですから酸素が不足すれば眠気や無気力感に襲われ、充分であれば仕事や勉強の効率が上がります。
ダイエット
基礎代謝とは寝ている間にも脳、心臓、呼吸器、消化器を動かしたり、細胞の合成、体温維持などに使われるエネルギー消費のことですが、全てATP(アデノシン三リン酸)を使って行なわれます。溶解型酸素が増やすことができればミトコンドリア内のATPも増加し、クエン酸回路で余分な糖や脂肪の燃焼量を増加させることが可能となります。
このように酸素ルームで十分な溶解型酸素を取り込むことで、余分な糖や脂肪を減少(=ダイエット)させることができます。
このように酸素ルームで十分な溶解型酸素を取り込むことで、余分な糖や脂肪を減少(=ダイエット)させることができます。
睡眠不足解消
酸素ルーム内での睡眠1時間で5時間程度の睡眠効果が得られると言われています。寝ている間に高濃度の酸素が体内に取り込まれるため、新陳代謝の向上と細胞の活性化が行われます。脳への血流が増えることで副交感神経が優位になり(リラックス)ぐっすりと眠れます。(約3倍の睡眠時間に相当すると言われます)
免疫力向上
細菌(特に嫌気性菌)感染症に対し、滅菌作用を増強することが知られています。
平均体温が1℃下がると免疫力は37%下がり、1℃上がると60%活性化するといわれます。
体温の維持には「ATP」が使われます。
また、リンパ球がウィルスや細菌を殺したり、NK細胞がガン細胞を攻撃するのにも「ミトコンドリア」で作られた「活性酸素」を使います。
酸素不足は免疫低下 → 染症やガンの恐れを招きます。
参考文献)
合志清隆:高気圧酸素は細菌感染症に効果的に作用する. 日集中医誌 14: 137-138, 2007.
平均体温が1℃下がると免疫力は37%下がり、1℃上がると60%活性化するといわれます。
体温の維持には「ATP」が使われます。
また、リンパ球がウィルスや細菌を殺したり、NK細胞がガン細胞を攻撃するのにも「ミトコンドリア」で作られた「活性酸素」を使います。
酸素不足は免疫低下 → 染症やガンの恐れを招きます。
参考文献)
合志清隆:高気圧酸素は細菌感染症に効果的に作用する. 日集中医誌 14: 137-138, 2007.
ケガの早期回復
イングランド代表のサッカー選手がワールドカップの1ヶ月前に骨折し、酸素カプセルで出場に間に合ったことで有名になりましたが、それは「骨芽細胞」や骨の原料であるコラーゲンを作り出す「線維芽細胞」を作るエネルギー源が「ATP」である為で、靭帯の損傷や骨折を治療するには大量の酸素が必要と思われます。
元々一流のスポーツ選手は良質・大量の「ミトコンドリア」を細胞内に持っていますから、酸素が充分に供給されればケガの急速な回復も可能なわけです。
参考文献)合志清隆: 壊死性軟部組織感染症に対する高気圧酸素治療について. 日救急医会誌 20: 948-949, 2009.
元々一流のスポーツ選手は良質・大量の「ミトコンドリア」を細胞内に持っていますから、酸素が充分に供給されればケガの急速な回復も可能なわけです。
参考文献)合志清隆: 壊死性軟部組織感染症に対する高気圧酸素治療について. 日救急医会誌 20: 948-949, 2009.
どのくらい入ればいいの?
さまざまな効果が期待される高気圧酸素ルームですがどのくらいの頻度で利用するのが効果的なのでしょうか?
週2回が目安
週に2回、各40分の酸素ルームを約6週間継続すると体質改善や効果を実感できるとされています。その後は週に1回または2週間に1回程度でも効果は持続するとされています。
高気圧酸素ルームで免疫力を上げて健康でいよう
このように身体にとって嬉しい効果が期待できる高気圧酸素ルーム。
普段の運動、食事、にプラスして上手く酸素ルームを利用していくことでさらにワンランクアップした健康的な生活を送りましょう!
普段の運動、食事、にプラスして上手く酸素ルームを利用していくことでさらにワンランクアップした健康的な生活を送りましょう!